「陛下も納得したら、陛下から、手紙が来ると思う。その時は謁見の服を作らなくてはならない。男性ものになるが、だいじょうぶだね?」
「もし、当主になるのでしたら、私は女ではありません。男性と同じです。」
剣だって、馬だって、男性と同じくらい上手に扱える。
だから大丈夫。
私は並の男性より強い。
私は、誰にも負けない。
復讐を果たすまで・・・・。
「ジュリ?」
「・!なんでしょうか。」
「婚約の話だが、」
そうだ。私は、嫁入りする予定だった。
きっと、もう無理だね。
だって、私は当主になってしまうから。
「もしよければだが、シリルを婿入りさせてはダメか?」
「ふぇ・・・?」
シリルは、後継ぎじゃないの・・・?
「アリーが家を継ぐ。アリーも婿養子をもらえばいい。」
それに、と伯父様は付け加える。
「君の家を守れるのは君しかいないだろう?」
伯父様は笑って私の頭を撫でた。
私は、つられて笑うしかなかった。


