ハッピーバレンタイン!!

「あ・・・えっと・・」

私がどう答えようか迷っていると、彼がツカツカと私に歩み寄り、私の顎を鷲掴みしてクイッと上を向かせた。

「あー、わかった。
2年で一番美人で可愛いって噂の七緒 緋奈だ。」

中津くん、口調が怖いんですがっ・・・!!

「今の、見ただろ?」

怖い声に身体がビクリと反応する。

「正直に答えてくんない?」

・・・ッ!!!!
顔がものすごい近い・・・。

「見たよ、お菓子ゴミ箱に捨てたよね・・・暴言吐きながら。」

私がはっきりそう言うと、彼はニヤリと悪魔のような笑みをした。