ハッピーバレンタイン!!

実花の言葉は私の心に突き刺さった。

信頼していた姉にそんなこと言われるなんて・・・。
私は魂が抜かれたようにヒョロリと立ち上がった。

家に帰ってきたお兄ちゃんが私の顔を見て

「緋奈どうした!?」

と駆け寄ってくる。
しかし、私はお兄ちゃんの問いに答えず玄関から近くの公園に向かった。

とりあえず1人になりたかった。

頬を伝う大粒の涙が垂れては服に染みていく。
公園につくと、先ほどいたベンチに腰掛け大泣きした。