「…きゃッ?!」 驚いて声を上げると怖い顔をした櫂理さんがいた。 び…びっくりしたぁ…。 ホッとした後、 「お…お疲れさまです。しょ…書類出来てます。あと株式会社丸山の田坂様よりお電話ありました。」 私はさっき用意した書類を渡した。 櫂理さんが受け取る瞬間、櫂理さんの長くて細い指が微かに触れて私は慌てて手を引っ込めた。