私は携帯を落としそうになる。




…何…今の声…。




通話はすでに切れていてそれ以上は分からない。





すると目の端にオシャレなボルドーのコートが見えた。





何となく目をやると




「櫂理~。早く来なさい。イルミネーション始まるじゃない。」





「…はいはい。」




…え?何…で…?




そこにはオシャレな女性と櫂理さんの姿。




私になんか気づかず2人は恋人のように微笑み合って歩いていく。