彩羽の身体は硬直し、背中からトクントクンと激しく心音が鳴っていた。 俺は彩羽をからかうように 「み~つけた。」 そう耳元で囁いた。 その瞬間、彩羽は膝から脱力したように倒れた。 「うわ!」 俺は倒れた彩羽を両腕で支えて、抱きかかえた。 額にはうっすら汗を滲ませている。 俺は細すぎる腰を優しく抱きかかえ、お姫様抱っこという形で俺の部屋に連れて行った。