「これって、黒崎家…っていうか、彩羽のお兄ちゃんじゃないの?」
香穂が指をさした文字の先には、
「黒崎響也 黒崎家の跡継ぎ。
日本生まれアメリカ育ち」
と英語で書かれた文字が並んでいた。
私は驚く事しか出来なかった。
香穂は「ね?」と言って私を見る。
「この響也っていう人、モデルとして活躍してたんだよ」
香穂は机に頬杖を付いて、端麗な身体と顔を存分に生かしたファッションをして雑誌に出ている響也さんを見ている。
私は昨日や今日の響也さんとは違う雰囲気に、何故か胸が高鳴る。
昨日や今日だけで知れる事は少ない。
でも月日を重ねて、全て知りたい。

