「黒崎家は…二人兄弟だったような…」
「え!?なんで知っているの!?」
「そりゃ、大企業を引き継ぐ者が生まれたんだから~
メディアにも結構出てたと思う。
あ、でも私は企業同士の親睦会みたいなのがあって、親に強制参加させられたときに聞いただけだけどね。」
「へ~」
私よりも黒崎家の事を知っていそうな香穂。
私は何故かもっと響也さんと稜也さんの事が知りたいと無意識に思ってしまい、
「それで、響也さん達を見たことあるの?」
と口走っていた。
香穂は乗り出した身体を定位置に戻し、私と向き合う形に戻った。
未だに親指を顎に添えたままの香穂。
「響也と言うのね。確かあの家の子供は……双子の男の子よね?」
「そうそう。」

