香穂は机に身を乗り出して私に近付く。 香穂は急に険しい表情をした。 「黒崎家……黒崎家は確か……」 香穂は長い親指を自分の顎に添え、考え込んでいる。 未だに身を乗り出したまま。 私はただ、香穂の事を見つめる事しか出来ない。 何故か胸が鳴っている。 『黒崎家は…』 の先が気になる。 響也さんや稜也さんの事を知っているの?