「私は小さい頃、対人恐怖症の様な感じだったの。
だから、急に兄妹が出来たら困ると思って、琴音さんと雅也さんは私の義理の兄妹を
アメリカに行かせたの。」
「ア、アメリカ!?」
語尾に被りかと思うくらいに早かった。
私は少し驚いたが、一瞬香穂に笑いかけてから言った。
「本当は10歳に帰ってくるはずだったんだけど……。」
「うんうん」
「昨日帰ってきたの」
私は全力で女の子の部分を際立たせてあざとく言った。
香穂は驚きもせずに、少しフリーズしていた。
「は?ひ?」
言葉になっていない事を言う香穂がなんだか面白くて、思わず笑ってしまった。

