香穂は私から視線を外して、天井に付いている淡い白のランプを見ながら大きな声で言う。
「彩羽!彩羽のそういう所を含めて彩羽なんだよ?
私はそのままの彩羽が好きだし、飾っている私じゃなくて本当の私を見て欲しいって思うの。
だから迷惑とか考えないで!パーっと楽に行こう!」
長い腕を振り回して「パーっとね!」と言い続けている。
これじゃあ天井に付いているランプが彩羽の声で落ちてしまうのではないかと不思議な事を思った。
私は小躍りみたいあのをしている彩羽が、やっぱり大好きだなと思った。
私は崩れた態勢を直して、勢いよく立ち上がった。
香穂は驚きもせず、私に向かって満面の笑みを見せた。
私もつられて笑顔になる。
この笑顔に救われる事はこれからも沢山あるんだなと思うと、なんだか嬉しかった。

