俺と稜也が6歳の頃、千優、いや、アリーヤはアメリカに来た。 父親の転勤らしい。 学校も小学校も中学校も同じ。 空気と言う言葉が相応しいだろう。 中学の入学式。 俺と千優が一緒に初登校した日だ。 その日に俺は千優と付き合った。 桜が無く、少し生ぬるい風が吹き荒れる春のアメリカ。 『響也、私と付き合って!』 そう大きな千優の声が学校中に響き渡った。