「彩羽ちゃん、結婚するなら、響也か稜也か知らない彩羽ちゃんの婚約者、どれがいい?」 私は突然の質問で瞬きをした。 婚約者? 私に居るの? 「えっと……。」 私は動揺しながら膝の上にある手元に視線を移した。 琴音さんは私の肩に手を置いて、笑った。 「難しく考えないで。素直な気持ちを知りたいの。」 琴音さんが置いている手が、妙に温かかくて。 私はこの人に嘘は付けないと、思った。 私は琴音さんに視線を戻し、静かに言った。