お婆ちゃんの顔を見ながら


まだ、現実かどうか分からなかった


いつものお婆ちゃん


頬を触ってもまだ少し暖かい



少しコケた頬を


何度も確かめるようになでた




気付けば私は泣いていた




声を押し殺したわけじゃない





淡々と涙が溢れた




お婆ちゃんって呼びたいのに


うまく声が出せなくて




私はお婆ちゃんの手を握りながら




頬を濡らす涙を拭くことなく


静かに流し続けた