時間が止まったのかと思った
 

数秒の出来事なのだろうけど



私には数分に思えた


先に沈黙を破ったのはアイツだった




『あっ まりあだーおはよう!』




また呼び捨てにされた


でもそんな事をどうでもいい




『なんで貴方がここに?』




そうすると、アイツはなぜか得意げに





『ここ俺ん家だから』





は?  聞いてない


そりゃ聞いてるわけ無いけど


私はあまり起動しない頭を


フル回転させて考えた




だから私のこと知ってたんだ


何コイツ 変態じゃん




『ブレザークリーニングしたから』


『ありがとね』





私は一方的に話をしお金を置いて



クリーニング屋を出ようとした