ロッカーに荷物を入れて鍵を掛け 鏡の前の椅子に腰を掛け 化粧直しをする バンッッ! 『あんたNo.1だからって』 『ちょーしのんなょ!!』 声を荒げながら No.2の「花蓮」かれんが怒鳴ってきた うるさいし香水臭い 花蓮は私より5つ上だ 私が入る前はこの人が看板だった それなのに一番年下の私に No.1の座を獲られたんだもん 怒るのもしょうがないよね 鏡越しに花蓮を見つめる 時間の無駄だね、すぐに視線を戻し ファンデーションを丁寧に塗り直す