気分を変えるために、カーテンを開ける 昼過ぎの空にしては、どんよりとした 分厚い雲がまるで 不安を煽るように広がってた ガチャッ 扉が開く音が聞こえて、後ろに振り向く 頭にタオルを乗っけた想司だった 『体調はどうだ?』 私と目が合うと駆け寄ってきて 顔を除き混む、眉がへの字に曲がってて 心配掛けたんだなってわかる 『もぅ、全然平気だよ!』 満面の笑みを見せて、首をかしげ 想司の反応を待った