久しぶりにお婆ちゃんの夢を見た 真っ暗な部屋の隅で 小さく縮こまり泣きじゃくる私を 暖かな両腕で優しく包み込んでくれる 背中を一定の速さで叩いてくれて 乱れた呼吸も、落ち着いてきて お婆ちゃんの腕のなかで眠る ふと、お婆ちゃんが消えて ひとりぼっちになるって夢だ 夢の内容とは裏腹に、ゆっくり目を開ける そこには想司の寝顔 手に温もりを感じ視線をやると しっかりと繋がれてる右手