i miss you…。:*




朝からお熱いねぇーと、茶化すように


助手席のドアを馴れた手つきで開けてくれた


私はそれに微笑み、腹のなかでは


拓斗への怒りが煮えたぎってた


想司がへらへら笑ってるのはアウトだよ


私にしてみれば互いが嫉妬心剥き出し


拓斗と付き合った覚えもないし


想司との関係がそうなった覚えもない


好きな人は居ないけど


こうやって、嫌な空気になるのは


あまり好きじゃない


想司の車に置きっぱなしの


タバコを手に取り火をつける


それが合図みたいに車が唸る


目的地なんて、聞かなくてもわかる