エレベータが開き、重いエントランスの 扉を全身で押し開く アパートの目の前には すでに想司の愛車が停まっていた 愛車に寄りかかり笑顔の想司が 拓斗と談笑している 想司が私に気付くと、拓斗も振り返る 目が合うと不適な笑みをこぼし 想司へと視線を戻す 『んじゃ俺、朝飯冷めちゃうんで』 笑顔でペコリと頭を下げて 私のほっぺにキスを落としエントランス へと、吸い込まれていった