冷ややかな目がこちらに注がれる



『ごめんね?』


私は肩を震わせながら謝る


"まぁー別にいいけど"


"可愛い妹の反抗期ねー"


"お兄ちゃん悲しいわ"


なんて、泣き真似をしてみせる想司君


なんか言ってやろうと思ったけど



『お前は笑っとけばいいよ』



なんて、優しい顔をするから


私は何も言えなくなる



『まりあ、学校行けよ』



今日は学校を休んでしまった


どうにも行く気分になれなくて


想司君、知ってたんだ



『俺の後輩に連絡しとくから』


『一緒に学校いけよ』



あまりにも真面目な顔するから



『うん』


っと言ってしまった