『おけぇーおけぇー』



すごく棒読みだがそれだけ


自信があるんだろう


私は、リリちゃんを選択する



『コイツまりあに似てるね!』



"クールな顔がソソるわ"


なんてボヤいてる想司君をシカトして


ゲームに集中する



『俺が勝ったら、まりあ何くれんの?』



何でもいいよ別に


それより喋りかけてこないで欲しい


気を取られてしまうから



『あっ!!』



私は隣を見る


ニヤニヤしながら想司君がこちらを見ていた



『大人気ないなぁー』



少しムカツイてクッションを投げつける



『ちょっバカ!』



避けようとして想司君がソファーから落ちる


その間抜けな姿が笑えて


声を押し殺し肩で笑ってしまった