『私、ゲームなんて出来ないよ?』



ソファーに座りながらコントローラーを


想司君に渡す



『だから、俺が教えてあげるんじゃん!』



じゃんって、子供か




『想司君、何才?』



シカトされた手を引っ込めて


私はゲームから話をそらす




『ゲームしてくれたら』


『俺の情報まりあにくれてやる!』



あー はいはい


基本の動作と想司君の


プレイを見してもらった



『私が勝ったら教えてね?お兄ちゃん』



スタートボタンでプレイに乱入する


想司君はやっとかって感じに


私に笑顔を見した


自信に満ち溢れてる顔で



『男に二言はなしだから』


『吐いたツバを飲み込まないでね?』