先生とお菓子



先生はソファに座り直すと
あたしのお菓子のラッピングを
綺麗にはがし始めた。


「え!もしかして
今食べるんですか?」


「はい。食べたくなったんで。
ダメですか?」


ダメじゃないけど嫌じゃない?
目の前でもし美味しくない顔されたら
泣きたくなるんですけど。


「他の子の食べません?
たくさんあるみたいだし。」


あたしは横にある
お菓子の山を見た。

みんなラッピングが可愛くて
あたしがもらいたい気分だった。