「あたりまえだろ、相武咲似の美女を逃すわけにはいかねぇじゃん?
それに家庭的。お前みたいにインスタントばっか食ってるわけじゃない」
「そう…」
「セックスはお前とのほうが気持ちいいけどな」
「…」
「なんだよ、その顔。ほら今日の報酬3000円。受け取れ」
「なんでお金なんか…」
「たまには美味い飯でも食ってこいよってことだよ。じゃあな」
男はジャージにサンダル姿で、帰って行った。
「あした、ピル貰いにいこう」
ちょうどカップラーメンが切れていた。
シャワーを浴びて、あそこの洗浄をしたら
スーパーにいって3000円でおつまみ買って、酒でも飲んで
カップラーメンにいなり寿司もつけて、それで…
それで…
「「お前は本当にかわいいな」」
それで…
「「その下着、俺が選んだんだ。似合ってるよ。」」
ごめんなさい。
ごめんなさい。
彼のことをふいに思い出してしまって
涙がポロポロこぼれてきた。
精子のシミの上に重なるように
涙もシミになっていく。
