差し出したそれを俺は受け取った。 「ありがとう…。」 「あの、それで私…。」 和泉はそれほど小さくはないが、俺の身長が高い為、見上げるときに少し上目使いになるのが可愛かった。 しかもちょっと潤んでるし。 「拓斗のこと好き。」 もう予想はついていたとは言え、やっぱり嬉しいものだ。 好きな子と同じ気持ちになったのだから。 でもやっぱり信じられない自分がいる。 これは夢か?