いちごアメ



「おーい…?」


玲央の顔を除きこむ。

密かに、玲央の顔が赤いような気がした。


「はぁ……」


玲央と目が合い、首を傾げてみると

玲央からため息が漏れた。

え、酷くね?と思いつつ……


「どうしたの?顔赤いよ?」


と聞いてみる。

花粉症って顔赤くなるっけ?と思いつつ、結局新手の花粉症だと思うことにした。


「なんでもねぇ……」


え。また逸らされた。

はい、凛ちゃんカッチーン!!!


「本当に何なのよ!?」


苛つくので声を張った。


「え、なんでもねぇんだけど?」

はぐらかされた!!!

凛ちゃん、傷付いた!!!


「むぅ………」


傷付いた凛ちゃんは、はぶてることにした。

もぅいいし……、もぅいいもんね!!!


「はぶてるな」


誰のせいだと思ってるんだか……

仕方ない……


「やめてほしい?」

私が聞くと、コクりと頷く。

大人な凛ちゃんが折れてやるか…


「わかった、やめてあげる」

ドヤ顔で言ってみるが、効果はなかった。