いちごアメ



「絶対笑ったでしょ!?」


ムカついたので、言い返してみる。


「笑ってねー…」


だから!!!肩は正直なんだよ!

あれ?身体は正直なんだよ!!!


「はぁ…もぅいいし…」


結局、折れたのは私だった。

だって、永遠に続きそうなんだもん!!!

心優しい凛ちゃんが、折れてあげたのよ♪


「ククッ……」


一人でそんな事を考えてると、玲央の笑い声が聞こえた。

カッチーン!!!

もぅ、凛ちゃん頭にキタもんね!!!


「はい、笑った~」


これで言い逃れ出来ないもんね!!!



「あぁ、笑った」


え、認めた…?

勝った…?

わーい!!!勝ったよ、玲央に勝った!!

恐る恐る玲央の顔をみると…


「何その、清々しい顔!!!」


あぁ、笑った笑ったって言うような表情!!!

一気に負けた気分だよ!!!


「悪いか?」


何その、ドヤ顔!!!

いや、カッコいいんだよ?カッコいいんだけどね。


「いや、悪くないよ。それに……」


本当は言おうか迷ったが、まぁいいかと思った。


「?」


玲央はこの先の言葉がわからないのか、首を傾げている。

え、段々言いにくくなるんだけど…!!

もぅ、どうにでもなれ!!!


「その表情の方が似合うよ」


ニコリと微笑み言う。


「………」


玲央、酷いよ!

こっち、滅茶苦茶恥ずかしい思いしたんだけど!!!

顔、逸らさないでよ!!!