着いた場所は、ゲームセンターだった。
「ゲームセンター?」
昔と変わらない面影に思わず頬が緩んだ。
凌の自転車から降りて、凌が自転車を置いて、戻ってきた。
「ん、懐かしくね?」
ここは、私と凌の思い出の場所。
暇な時は、ここでずっと遊んでいた。
「うん、なんでここ?」
高校生になった今、此処へは来ることがなかった。
今更?とも思う。
「んー、何故だろう?ここに来たくなった」
さすが、単細胞バカと思った。
まぁ、折角来たんだし…
「凌、遊ぼーよ?折角来たんだし?」
悪戯っ子のような笑みを見せて、凌の制服を引っ張って中に入った。
「ちょっ……」
凌の焦った顔が見えるが、気にしないでおく。
「まずはプリクラ撮るか?」
凌の言葉に笑いながら頷き、中学校と同じような定番にした。
「その後、UFOキャッチャーね?」
そう言った後に欲しいマスコットを指を指したら、凌は苦笑いをした。

