-翼視点-
ふむ……
守屋が掃除ロッカーに吹っ飛んだのはきっと氏永の仕業だろう。
そしてあいつの断末魔の「デリシャス」はきっと「デンジャラス」の間違えだろう。
ふむ……
私も問題用紙がエロ本になっているのに早く気づけばまだ策があったろうに……
もう10分しかない。
やはりこのまま「親父ギャグ」ならぬ「おっぱいギャグ」に専念しようか……
いや、守屋は気絶しとるしどうせ馬鹿だから問題用紙は必要なかろう。
私は爺の目を盗むや椅子を発ち、守屋の席へ匍匐前進を開始する。
しましま……
みずたま……
しろ……
れーす……
私を阻む強敵たち。
しかし私は臆すことなく突き進む。
そしてようやく気絶する守屋のとこまで辿りつく。
よしっ、問題用紙を回収……
しかし私は自分にトラップが迫っていることに気がつかなかった。
まさか……
目の前に透けたワイシャツから除く黒いブラ……
そして……
ホックが外れとる。
ふ、守屋も純情だな。
こんなトラップっで気絶するとは……
ドンッ!
ドン?
振り返ると守屋の衣服が塵になっていた。
「ん? なんじゃ今のは?」
爺が教卓からこちらに向かってくる。
くっ!
私はすかさず聡の方を睨む。
あいつは手に起爆装置を握って不気味な笑みを浮かべていた。
「おのれ……」
ぬけがけは許さんということか。
「ん? おい君何をしとるかね?」
「」