だって、どれだけ努力したって
あたしがこの生活から抜け出すことなんて絶対ないんだから
ーー
それから少し経ち
時計を見れば優雨達と待ち合わせしている時間まで後1時間を切っていた
遅刻したらきっと優雨にキレられる…
そう思いながら最後にお気に入りの
香水を振りかけ、急いで待ち合わせの
遊園地まで向かった
「あ、きたきた!ゆーずー!こっちこっちー!」
「ゆーう!」
何とか待ち合わせ時間までに
遊園地に到着すると
先に着いていた優雨と瞬が待っていた
今日の優雨はいつも胸元まである
栗色の髪を頭の上でおだんごにして
薄ピンク生地に可愛い花柄が描かれた
ワンピースに白のカーディガンを羽織っていて、いつも以上に可愛いかった
モデルみたいに細い体
雪みたいに白い肌
くりっとしたぱっちり二重の目
長い睫毛
桜色の小さな唇
優雨の可愛いさは誰もが認めるぐらい
可愛くて可愛くて…
あたしにとって優雨は
みんなに自慢が出来る友達
おまけに性格までいいから
本当に非の打ち所がない
