あたかたかい手のぬくもりが

私の体全体を包み込む


そのあたたかさがあまりにも心地よくて

いつまでもずっと、

そのぬくもりに包み込まれたいと思った



「少しは落ち着いたか?」


「うん… ありがとう」



「なら良かった」



優しい笑顔で私を見た後に
離れる手のぬくもり


その心地よいぬくもりが離れたことが
とても淋しく思えてしまう



「ん?どーした?」


「ううん…何でもない…」



ずっと頭を撫でていて欲しい


もっと触れていたい


そんなこと言えるわけない


彼女でもなんでもない
ただの友達が…


「何かあったらすぐ言えよ」


「うん、ありがとう」



その優しさがとてもあたたかくて

くすぐったく感じる