あたし、桐生 美那(16)は無事中学を卒業しバイトへと就いた。
中学を卒業する迄の道のりは、死ぬ程面倒だった。


元3年の担任に『お前受験しないのか?』とやたら訊いてくるし、『絶対就職よりも高校行った方が良いよ』とか耳が痛くなる程、沢山言われた。
でも、担任の説得も虚しく終わり、あたしは就職の道を選んだ。


此だけあたしの事を気にかけてくれていた事には凄い感謝してるけど、一度決めた事だったからどうしてもその思いを貫き通したくて、受験という道を捨て今こうしてあたしは職に就けた。