『キューピッドちゃんのお家』の近所の学校では、その家の住人が気になって噂が広がりました。
キューピッドちゃんは実は魔女なんだとか、実はめちゃくちゃおじさんだったりとか、言いたい放題です。
家の住人が気になった近所の学生は、ピンポンダッシュをして、住人を見ようと考えました。
「いいか?今日の放課後みんなで『キューピッドちゃんのお家』に行くんだ」
「ピンポンダッシュだろ?もし見つかったら食われるのかな?」
「ははは。そんなことねぇよ」
「どんな人が居るんだろうね」
「分からないから見に行くんだろ~」
1人は笑って言う。
「なんだって…」
1人は唾を飲み込み、周りのみんなの顔を見て、恐々として小声で言う。
「誰も見たことないらしいよ」
みんなその事に恐怖したように
「えー」と声を揃えて言う。
放課後の教室、5人は教壇の台を真ん中に囲む様に集まって言う。
「『キューピッドちゃんのお家』行ってみようぜ」
1人の男子は率先して言う。
「えー嫌だ!怖いよ!」
1人の女子が言った。
「大丈夫だってすぐ逃げるし。行ってみようぜ」
もう1人の男子も言う。
「私も行きたい」
もう1人の女子も言った。