記憶を、持ってる…?
「樹月先輩も記憶を持ってるって、一目見てわかりました。何故かはわかりませんが、記憶を持っているとその人の前世や記憶を持っているかがわかるんです」
甲斐さんは一呼吸おいて話を続けた。
「先輩の前世は、私の旦那様です。人魚姫の恋した相手。つまりは王子様です」
「俺の前世が…王子…?」
「はい。間違いありません」
はっきり言われても全然わかんないけど。
だって俺には記憶なんてない。
なんで俺が王子…?
それも人魚姫が…凪柚が恋した相手…?
でもって、甲斐さんの結婚相手…。
ますますわからない。
「先輩、混乱するのはわかりますが、ここからが本題です」
甲斐さんの目が、さっきよりも真剣だというのがわかる。
俺は思わず息を呑んだ。
「…樹月先輩、いえ、人魚姫は泡になる時に、3つの呪いをかけられました」
「樹月先輩も記憶を持ってるって、一目見てわかりました。何故かはわかりませんが、記憶を持っているとその人の前世や記憶を持っているかがわかるんです」
甲斐さんは一呼吸おいて話を続けた。
「先輩の前世は、私の旦那様です。人魚姫の恋した相手。つまりは王子様です」
「俺の前世が…王子…?」
「はい。間違いありません」
はっきり言われても全然わかんないけど。
だって俺には記憶なんてない。
なんで俺が王子…?
それも人魚姫が…凪柚が恋した相手…?
でもって、甲斐さんの結婚相手…。
ますますわからない。
「先輩、混乱するのはわかりますが、ここからが本題です」
甲斐さんの目が、さっきよりも真剣だというのがわかる。
俺は思わず息を呑んだ。
「…樹月先輩、いえ、人魚姫は泡になる時に、3つの呪いをかけられました」


