「お客さま、他のお客さまの迷惑になりますので、少し控えて頂けますか?」



「すいませんっ!」



さっきと違う女の店員さんに注意されて、俺と潤哉は店員さんの顔を見上げる。



「…あれ?」



その店員さんはニヤニヤしていた。



「お前なにやってんの?!」



潤哉が驚いたように言う。



「夏休みになるからここでバイト始めたの!」



そう言ったのは同じクラスの玉城さんだった。



「潤うるさいんだもん」



「って、なに座ってんだよ!」



何故か俺の隣に座った玉城さんに潤哉がつっこむ。



「アンタの隣より三鷹くんの隣の方がいいじゃない!」



「そういうことを言ってんじゃねぇ!蒼生!お前もなんか言ってやれ!」



潤哉にはそう言われたけど、俺は苦笑いしか出来ない。



「ところで三鷹くん。昨日のって、やっぱり告白?どうすんの?」



「断るよ。みんな知っての通り凪柚が好きだからね」



そう言うと、玉城さんに背中をバシバシ叩かれた。



「やぁ、青春だねぇ」



玉城さんはまたニヤニヤ顔を俺に向ける。



潤哉は仏頂面でコーラを飲んでる。