女子のリレーが終わり、俺たちの番がきた。



一番目の奴が先生の笛の合図で一斉にプールに飛び込む。



女子も男子も応援する声が響いてる。



アンカーの俺は25メートルの折り返しでクイックターンを決めて、見事一位を取った。



ガッツポーズする俺に



「お前かっこつけやがって!」



って潤哉が文句をつける。



「アンカーにしたのはお前だろうが!」



勝ったっていうのにあんまりだ。



チャイムが鳴って、みんな解散してく。



それでも相変わらずなこと言ってくる潤哉に、俺はもう苦笑いしか出来ない。



そんな俺を助けてくれるのはやっぱり凪柚で、



「蒼生くんてスゴいんだね!ビックリしちゃった!」



って笑うんだ。



その頬が日に焼けて、少しだけ赤く染まってた。