ニ限開始のチャイムが鳴る。



それと同時に、みんなは笑いながら席に戻っていった。



「蒼生、覚えてろよ!」



って言い残して、潤哉も戻っていく。



俺は手のひらをヒラヒラさせて、潤哉を見送った。



「蒼生くんたちって面白いね。私心配だったんだ。こんな時期に転校なんかして友達出来るのかなって」



凪柚は笑って話す。



やっぱり不安だよなぁ…。



凪柚の気持ちがわかる気がする。




「じゃ、俺が友達第一号な!」



俺のその言葉に、凪柚はまた嬉しそうに笑うんだ。