「…かわいそうなヤツだな、お前は!…自分の気持ちを見ようともしない…俺はそーゆーのが、大っ嫌いなんだよっ!!」
そう言い捨てると、里美さんは今来た階段を、ものすごいスピードで上がり始めた!
自分は一瞬、その投げ付けられたセリフに射すくめられて、追いかけるタイミングが遅れてしまった。
「待って!里美さんに入ってる人…!」
…里美さんが、こんなに早く走れるなんて…
いつもおっとりしている彼女からは、想像も出来ないスピードで最上階まで駆け上がると、屋上へ飛び出した。
「はぁ…はぁ…はぁ…お願いですから…里美さんから出て下さい…!あなたは、この間の方ですね…?」
追いついた時には、里美さんは屋上の手すりを背にして…こちらを向いて立っていた。
目が合うとニヤリと、その顔がゆがむ…
里美さんが見たら、怒るだろうな…
「…ああそうだ…さんざん話を聞いてもらったあげく、成仏出来なかった捻くれ者だよ!!」
自嘲気味に顔をゆがめると、笑った…
そう言い捨てると、里美さんは今来た階段を、ものすごいスピードで上がり始めた!
自分は一瞬、その投げ付けられたセリフに射すくめられて、追いかけるタイミングが遅れてしまった。
「待って!里美さんに入ってる人…!」
…里美さんが、こんなに早く走れるなんて…
いつもおっとりしている彼女からは、想像も出来ないスピードで最上階まで駆け上がると、屋上へ飛び出した。
「はぁ…はぁ…はぁ…お願いですから…里美さんから出て下さい…!あなたは、この間の方ですね…?」
追いついた時には、里美さんは屋上の手すりを背にして…こちらを向いて立っていた。
目が合うとニヤリと、その顔がゆがむ…
里美さんが見たら、怒るだろうな…
「…ああそうだ…さんざん話を聞いてもらったあげく、成仏出来なかった捻くれ者だよ!!」
自嘲気味に顔をゆがめると、笑った…



