恋するのはあたしも同じ。



恋をしながら弱い自分が見えた時、



もう一歩前へ進めるんだ。



そして少しずつでも強くなる。



想いも気持ちも自分も・・・・・すべて。



だから『あたしなりのジュリエット』を演じてみたい。



今のあたしだからこそ、演じられるジュリエット。



そう思ったら笑顔になれた。



目の前の木下君もなんだか笑顔だった。



「じゃあ、また明日な!!」



「うん。練習してくるよ。またね」



校門の手前で木下君に手を振った。



自転車通学の木下君。



大きく振り返してくれた手がなんだか嬉しかった。