修人はそんな女の子達の視線なんか気にすることなく、



チケットを見せ、あたしを引き寄せあたしの肩に腕をまわす。



「まだ時間少し時間あるけど、中に入ろっか?」



「うん。そうだね」



女の子達はあたしのことも見ていた。



その中の1人の子と目が合うと、



反らされ、なんだかヒソヒソ小声で言っているようだった。



「ん??どうした?優愛」



「視線感じないの?さっきから、あの子達、修人のこと見てるよ?」



「あ?あっそ…気にすんなよ。そんなの…」



修人は女の子達を一瞬見て、ニヤっと笑ったかと思ったら、



チュっ・・・・・。



あたしの頬にキスをした。