―江戸時代恋絵巻―

―土方side―

あの後、女を新撰組内にある医務室へ運び込んだ
息は微かにしていたが…本当に瀕死だった

あれから1~2週間は経っているな

その間…女は一切起きなかった

「はぁ…」
そして何故か俺は医務室へ行く廊下をゆっくり歩いてる

医務室にいる女の手伝いがいる
そいつらが…

〈お二人が連れてきたあの女性…少し奇妙です〉
と近藤さんに告げ口したらしい

おかげで俺があの女の様子見だ

「奇妙…?何が奇妙だと言うんだ?」

医務室の前で止まり、襖を横に開ける

『…いたたっ…~…』

中で小さく呟くような声が聞こえる

どうやら起きたらしいな…

「起きたんだな」
俺が女に話しかけると

『きゃ!』

あろう事か悲鳴を上げやがった

まぁ…いきなり声をかけて驚かせた俺が悪いか

「驚かせたな」

『本当よ…驚いたわ』

…なっ…
この女…生意気だな

それでも平静を装った
頑張った…俺

「助けてやったのにその口の聞き方はないんじゃないか?」

言ってしまった…