―江戸時代恋絵巻―

―総司side―

血の溜まりを見つめていると、何かを引きづったように血が桜の木の根元へ進んでいる

「……」

そのまま目線を桜の木の根元へ移すと

「!?」

そこには女がいた
髪は血のせいで赤黒く染まり、白い透き通るような肌にも血がべっとりついている

何よりも…
とても弱っているのが目に見えて分かる。

「っ…」

俺は何も考えずに走っていた
その女の元へ

何だか早く行かないと…何か大事なものを失う気がしたんだ

「おい!大丈夫か!?」

話しかけても答えが帰ってこない

「土方さん!!」

俺は彼女を抱いて、土方さんのところへ駆け出した。