―レイラside―

重い目蓋をゆっくり開く

『……』

目ん玉をキョロキョロさせて今の状況や場所を把握しようとする


ここは…どこかしら…
私の知らない場所だわ…桜の木が沢山…


レイラの体に桜の花びらが舞い散る

『…綺麗』
(天国かしら…)

と、何気なく思った瞬間
『っ…!』

後頭部や背中、脚が激痛に襲われる

『痛いという事は天国じゃないのねっ…』

少し嬉しかった…ホッとした…

生きてるっ…

そして2度目の大粒の涙が瞳から零れ落ちる。

私ってこんなに泣き虫だったかしら…