「どうしたの?」


すると、見かねたあたしのお気に入りの女の先生が声をかけてきた。


「あ、あたし、ね・・・・・。
しぇんしぇーのこと好き、だった、の」


嗚咽まじりにあたしに言った。


「そっかぁ。
恋してたんだね」


先生は、あたしの背中を優しくゆっくりさする。


「ぅん・・・・。
穴があいちゃった、の」


「穴?」


先生は、不思議そうに頭をかしげる。


「ぅん・・・・大きな、大きな穴」


「あーーっ、心の中にあいちゃったのかぁ」