「あたし、しぇんしぇーと結婚しゅるのっ」


小さい頃の純粋無垢な恋心。


「そっかぁ、嬉しいな。
楽しみに待てるよ」


先生は、ニッコリ笑って大きな手であたしの頭を優しくなでる。
それに赤くなりながらも微笑むあたし。


でも、先生はある日突然違う保育園へと行ってしまった。


あたしは、泣いて、泣いて、泣きまくった。
泣けば、また先生が心配した顔して通ってくれる気がして。