まだ、悠くらいの歳だったでしょうか。

私はようやく、学校近くにあるアパートで一人暮らしを始めようと意気込んでいた時に、”彼“に出会いました。

「っと、燃えるゴミ…!」

とても同じ年頃とは思わない風貌で、私の部屋の隣りに住んでいました。


職業や年齢など訊ける勇気はなく、わかった事はプレートに書いてあった名前が保高孝であったこと。

バイトや部活などで帰りが遅くなると、同じ時間帯に彼も帰って来ると、いう事でした。

偶然かは考えても、何度も重なると運命に思い、顔を合わせる度に彼と親密になっていきました。