「顔…みたくない?」

「みたい。こっち向かないかな?」


すると、派手な女子生徒はチラッと顔を見せた。


「見えた!」

「誰!?」


「あいつ…、砂稚ってやつだ。」

「砂稚って、あの…?」


武は殴りかかる寸前だ。

佐奈の必死の押さえと本人が去って行った事で落ち着いた。


「なんで、わざわざあんな派手な格好して校内をうろつくのよ。」

「また、なんか企んでるんだよ!他人に八つ当たりするのが趣味なんだよ!」