「武…?」 一足早く第2理科室に来たのは佐奈だ。 手紙の内容には疑問を抱いていたが、謝る機会だと思ってやって来た。 「武、いるの?ねぇ?」 そこに理科室のドアが開いた。 立っていたのは武だ。 「あ…武!」 「…おぅ。」 二人は一つの机を挟んで椅子に座った。 少し考え込み、二人同時に質問した。 『用ってなに?』 『え!?』 すぐ二人が同じ疑問にぶつかった事に気が付いた。