あの人だけが、
唯一の救いだった。

……なのに。


なんで、居なくなった。


あの人が居なくなり、
私の瞳は何も
映さなくなった。


私自身、あの人
以外なんて映す価値も
無いに等しいのだから。


これが、世に言う
―初恋―だった。